狗留孫山登山口 [拡大画像] |
本堂前仁王門 [拡大画像] |
御嶽の一本杉 [拡大画像] |
山頂からの眺め [拡大画像] |
前回は、"海洋" に因んだ下関の見どころを紹介しましたが、今回は山の自然にも富んだ下関の見どころとして、「狗留孫山 (くるそんざん)」について紹介します
狗留孫山は山口県西部、下関市の豊浦町、豊北町、豊田町の3地区にまたがる山であり、標高616.3m、別名「御岳 (おだけ)」ともよばれます。山頂からは響灘、玄界灘、九州の山々も眺望でき、国の名勝にも指定されています。
登山当日は天候に恵まれ、心地よい青空のもと登山をすることができました。登山は初めてでしたが、狗留孫山はなだらかな道が多く、比較的登山道も整備されているので、登山初心者でも気軽に登頂することができました。登山口の付近で野生のシカ3頭と遭遇しました。まるで、登山者を歓迎してくれるかの様に遠くのほうからこちらを見つめていました。このあたりでは、よくシカと遭遇するらしくシカ観光スポットの一つにもなっています。
登山開始から約30分。日頃の運動不足もあって、息も荒くなり、歩くペースも遅くなってきた頃に、「修禅寺 (しゅぜんじ)」というお寺が見えてきました。修禅寺は御嶽観音として広く知られ狗留孫山霊場八十八箇所総本寺です。修禅寺は807年に開創され、歴史が古いとても有名なお寺です。本堂に入ると、お堂の側の霊石 (観世音菩薩の化身であるとされる) を拝することができます。この本堂で一休み。そこで飲む一杯のお茶と茶菓子が疲れた体にしみわたります。
本堂前の仁王門下から左側約60m奥の地点に「御嶽の一本杉」とよばれる、推定樹齢約1,200年、胸高直径3.2m、樹高50mの大木がそびえ立っています。近くで見るとその壮大さは圧巻です。
山頂からの眺めを楽しみにしながら、修禅寺から約30分歩くと山頂が見えてきました。山頂に着くと日本海から国東半島まで一望でき、今までの疲れも癒されるぐらいの絶景が眺められます。山頂からの眺めは、きつい思いをしてでも一度は眺める価値があります。
狗留孫山登山後の醍醐味はやはり「重兵衛茶屋」です。何も無い山間にひっそりと佇む一軒家。中はさらに趣きがあり懐かしい古民家の味わいがあります。そこでは、ゆず味噌に付けて食べる名物「でんがく」が有名で、一度食べると、病み付きになってしまいます。でんがくの他にも、うどんやそば、胡麻豆腐、黒米入りおにぎりなどがあります。
興味のある方は、是非この狗留孫山、修禅寺、重兵衛茶屋に足を運んでみてください。空気もきれいで爽快な気分になれます。
重兵衛茶屋 [拡大画像] |
うどん、でんがく、黒米入りおにぎり [拡大画像] |
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三好翔太 三菱重工業(株)船舶・海洋事業本部船海技術総括部下関船海技術部計画設計課 性能設計 |