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下関造船所の地域貢献 <次世代への架け橋>

三菱重工業(株)下関造船所総務勤労課 細川美佳子
出前理科教室での工作
出前理科教室での工作
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ものづくり教室の様子
ものづくり教室の様子
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ものづくり体験講座
ものづくり体験講座
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三菱重工業では、社員のCSR行動指針として<地球との絆>、<社会との絆>、<次世代への架け橋>を2007年に制定し、以来、行動指針に沿って各社会貢献活動に取り組んでいます。

下関造船所では、構内緑化活動や地域の清掃活動などの活動を展開していますが、このうち、<次世代への架け橋>については、理科教育を軸に次世代教育に取り組んでいます。子どもの理科離れが問題視される昨今、メーカーとして地域に対してできることは何かと考え、2008年から「出前理科教室」と「ものづくり教室」を開催しています。

「出前理科教室」は、小学校に出向き、弊社若手社員のワーキンググループが企画した授業を開催するものです。子どもたちが作った "ポンポン船" でのレースを実施し、「どのようにしたら速く走る船が作れるか?」を考えることを通して、子どもたちの創造性を刺激する内容としています。

「ものづくり教室」は、夏休み中の子どもたちを工場へ招待し、船や飛行機など当所製品を題材にミニ実験や工作教室、工場見学を行います。1日でものづくりの面白さを知ることができるプログラムです。

開催の度に、自分で作ったものが動く様子にキラキラと目を輝かせている子どもたちの様子が印象に残ります。出前理科教室を実施した小学校では、「子どもたちの理科に対する興味が高くなった」と先生方からも好評を頂くようになりました。

当初は参加者を限定して開催していたこの二つの教室ですが、好調な様子、また地域の皆さんからの「うちの小学校でもやって欲しい」といった声を受けて、参加対象を広げる、開催回数を増やすなどして活動を広げています。

具体的には、これまで近隣の小学校のみで開催していた出前理科教室を新たに公募制で募集し、計2校で実施。また、一昨年からは下関市教育委員会の後援を頂いたうえで開催しています。ものづくり教室では、当初社員子弟のみを対象に開催していたものづくり教室を広く地域の子どもたちに拡大し、さらに開催回数を2回に増やしました。

活動を少しずつ広げ、より多くの、幅広い子どもたちに参加してもらえるようになりました。そして、当社の次世代教育について地域の皆さんや関係団体の皆さんの中でも認知度が高まってきつつあり、最近では一歩進んだ取り組みができるようになってきています。

直近の例をご紹介しますと、今年の初夏、日本中小型造船工業会が下関市の中学生200名を対象に開催されている「ものづくり体験講座」に連携協力という形で、工場見学と座学での講義を組み合わせた講座を実施しました。座学では、実際に見学した工場の中で、どのような人がどんな風に働いているかを紹介することで、理科のみに留まらず "キャリア" や "仕事" について考える次世代教育となりました。

さらに、進水式には地域の幼稚園・小学校の子どもたちを招待し、弊社の理科教育を経験した子どもたちに進水式を見学してもらっています。大きな船が初めて動き出す瞬間の迫力を目の前にすることは、子どもたちにとって、ものづくりの醍醐味を肌で感じる貴重な体験となるはずです。

以上のように、理科教育を中心に取り組んできた弊所の次世代教育ですが、今では、理科教育を軸にしつつ、子どもたちに多様な経験に触れてもらうことにつながっています。子どもの頃に多様な経験をすることは将来への糧になると思います。今後も、弊社が子どもたちの<未来への架け橋>となれるよう取り組んでいきたいと考えています。



細川美佳子
三菱重工業(株)下関造船所総務勤労課
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