ツネイシホールディングス(株)マーケティングコミュニケーション部
震災直後の被災地 [拡大画像] |
漁船寄贈 [拡大画像] |
(株)ティエフシー やまだ工場設立へ [拡大画像] |
ツネイシクラフト&ファシリティーズ の本社 (尾道市) で造船研修 [拡大画像] |
常石グループの東北復興支援プロジェクトは、震災から2週間後、ツネイシクラフト&ファシリティーズの神原潤社長ら数名が被災地を訪れたことに始まります。当時は、想像を超えた被害を前に、被災者に話を聞くこともできず、無力感に包まれて常石に戻りました。
5月に再び被災地を訪れ、被災地の方にお話を伺ってまわるなかで、三陸やまだ漁業協同組合の組合長から、岩手県山田町では、ほぼ壊滅状態の小型の漁船があれば、漁業が再開できるという話を聞きました。すぐに常石周辺の漁協の協力を得るなどし、小型漁船計8艇を山田町へ寄贈しました。しかし、山田町と瀬戸内海では使われている漁船の種類が違うことがわかり、被災地の壊れた漁船の修繕へと支援方法を切り替えました。
そうしたなかで、山田町の沼崎喜一町長 (当時) から「復興のために、なんとか長期的に雇用を生む方法はないか」と相談を受けた神原社長は、「三陸で使う船を、三陸のヤードで、三陸の人と造る。そうすることで、地域の未来に灯りをともすことができる。」と考えました。そして、7月19日、山田町にとって、震災後初めて進出する企業となるアルミ船建造工場の株式会社ティエフシーを設立しました。
第1期生として集まった地元出身の5人は全員造船の未経験者。しかし、「自分たちが技術を身に着けることで、家族と町の将来につながる」と、2012年1月から、広島県尾道市にあるツネイシクラフト&ファシリティーズの本社でおよそ1年間研修しました。常石造船のOBも協力して、造船の工程や図面の読み方、溶接や塗装の技法を学び、現在では15人が造船の技術を習得しました。
2014年7月には初の受注建造船である観光船 "SUN RIKU GO" を竣工、引き渡しました。"SUN RIKU GO" は、津波被害で運航を停止していた、三陸海岸の名所「北山崎」を巡る「北山崎断崖クルーズ」の観光船として活躍しています。
常石グループの創業の地である常石 (常石造船工場所在地) をはじめ、造船所を建設し20年目を迎えたバランバン (フィリピン造船工場所在地)、さらに進出から11年目となる秀山 (中国造船工場所在地) における事業の発展は、いつも町づくりとともにありました。ティエフシーの事業が山田町の復興につながるとの強い意志で、今後も事業発展にまい進していきます。
SUN RIKU GO の船長2人と ティエフシーの従業員10人 [拡大画像] |
安倍晋三首相に工場を案内する 神原潤社長 [拡大画像] |
やまだ工場壁面メッセージ 「がんばろう!山田町」 [拡大画像] |
SUN RIKU GO 就航記念航海 [拡大画像] |
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