(株)新来島どっく総務部総務人事課 加地憲史
バリシップ2015開会式の様子 [拡大画像] |
2015年5月21日(木)〜23日(土)、愛媛県今治市テクスポート今治において国際海事展「バリシップ2015」が開催されました (UBMジャパン主催、今治市・今治市海事都市交流委員会後援)。この「バリシップ」は、2009年に初めて開催され、今回で第4回目となり、年々規模も拡大しています。今回の「バリシップ」では、日本のみならず14の国と地域からの出展があり、海運会社、造船所、舶用機器メーカー等が一同に会し、自社の最新技術等を展示披露しました。
最終日5月23日(土)には、海事関係者のみならず一般の方々にも会場が公開され、帆船「日本丸」の見学会や新造船進水式見学会、各社工場見学会、また今治市はタオル産業が大変盛んであることから、併催イベントとして『今治タオルでギネス世界記録に挑戦』が企画され、12,000枚のタオルを用いた壮大なモザイクアートが一般参加者の手で作られ、見事ギネス認定となりました。
新来島どっく展示ブース [拡大画像] |
この「バリシップ2015」に弊社も展示ブースを設け、最新の建造船や省エネルギー機器の紹介を行いました。現在、国際海事機関 (IMO) を中心とし、様々な問題提起や議論を通じ、環境負荷の少ない「エコシップ」への関心はますます高まる一方です。いかに環境負荷の少ない船舶を建造するか、その為の技術力を保持・ブラッシュアップするかということは、国際会議やディスカッションの内容を見ても、前回に増して重要なテーマとなっていることは一目瞭然でした。「エコシップ」の開発・建造が、経済性や性能等お客様のニーズにたがうことなく、両者のシナジー効果を見るべく弊社も開発・研究を進めております。
「バリシップ2015」では、弊社の新たな省エネ技術、或いは他にはない経験と実績に裏打ちされた強み、具体的にはPCC (自動車運搬船)・ケミカルタンカーを中心とした「プロダクトミックス」(多船種建造) の諸相と展望を展示ブースにおいてご披露できたものと思います。当日は、プロダクトミックスの一つの結晶でもある「レール運搬船」模型の展示を行いましたが、本船は150mもの鉄道用レールを運ぶという世界初のチャレンジであった為、多くの方々に注目して頂けました。
「バリシップ2015」は盛況のうちに終わり、3日間でなんと約17,000名の方々のご来場がありました。日本でも有数の海事産業集積都市「今治」。今回のバリシップで得た熱気を新たな原動力とし、この貴重な機会に得た知見や繋がりを活かし、弊社もその一助として邁進していきたいと思います。最後になりましたが、ご来場頂いた皆様並びに関係各位には心より御礼申し上げます。
加地憲史 (株)新来島どっく 総務部総務人事課 |