新造船紹介 : The Future-60「IVS NARUO」

ジャパン マリンユナイテッド(株)呉事業所設計部船装設計グループ　高瀬啓朗

IVS NARUO [拡大画像]

本船は、JMU統合前のIHIMU時代より開発してきた「Futureシリーズ」の6万重量トン型バルクキャリアFuture-60の1番船となります。Future-60は60隻を超えるヒット商品となったFuture-56の高い汎用性と信頼性を踏襲しながら、時代のニーズに合わせ、全長を8m伸ばすことで載貨重量のアップ、更なる省エネ性能、環境性能を達成した最新のFutureシリーズになります。

本船の特徴は以下の通りです。

• カーゴホールドを5つ有し、センターライン上に30tonデッキクレーンを4台装備しており、荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能です。
• Future-56でも好評であった危険物やホットコイル等重量物の追加積載、デッキクレーン等の荷役関連、環境問題や港湾規制対応に関する標準オプションを多数用意しており、各船主殿にとってより目的に合った仕様を選択できるようになっています。
• 省エネ装置としてSSD (Super Stream Duct) とSurf-Bulb (Rudder Fin with Bulb) を装備しています。これらは、数多くの実績を重ねながら、得られた知見を元に改良を続けており、本船に装備しているのは最新型となっています。
• CO₂排出量を表すエネルギー効率設計指標EEDIの規制値に対し大幅な削減を達成し、省エネ性能に優れた船となっています。
• 主機関は、MARPOLによるNOx排出量2次規制に対応しています。
• バラスト水処理装置を標準装備しており、海洋環境保護へも貢献しています。

	高瀬啓朗 ジャパン マリンユナイテッド(株)呉事業所設計部船装設計グループ 船装設計

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