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練習船「南星丸」を利用した実習風景

鹿児島大学水産学部 須本祐史

傾斜試験を始めます
傾斜試験を始めます
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桜島をバックにZ操舵試験中
桜島をバックにZ操舵試験中
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操船練習中
操船練習中
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鹿児島大学水産学部には大小二隻の附属練習船があり、大きい方「かごしま丸」(935GT) で海技士養成や外洋での乗船実習を行う一方、小さい方の練習船「南星丸」(175GT) が鹿児島湾内を中心に数日程度の乗船実習を行っています。筆者らは、毎年9月頃に1泊2日程度の行程で、傾斜試験、動揺試験、旋回試験、Z操舵試験のほか卒業研究等も合わせて南星丸を利用した乗船実習を行っています。

船体の横傾斜からメタセンタ高さを得るための傾斜試験や、横揺れの減衰度合を評価する動揺試験の実習では、船員と学生合わせて10人ほどに加えて、傾斜試験の場合は移動バラスト1tを合わせて、進行係の学生の合図で移動し、ブリッジに設置した傾斜計で船体の傾斜や横揺れ角を記録しています。動揺試験では排水量にして400t以上ある南星丸を10人ほどの移動だけで横揺れさせるため、タイミングがとても重要で、進行役の采配の見せ所です。

船の旋回性能を評価する旋回試験と舵の利きや追従性を評価するZ操舵試験の実習では、船長との実施内容の打ち合わせや、航海計器の指示の記録等学生らが自ら行い、試験の実施方法や試験中の船の挙動を体験しています。船が小さいため、いざ試験をやってみると挙動が思ったよりも早いようで、試験の一回目や、舵角を大きくした試験では、記録係は懸命に記録をとります。

夜は港に停泊し、日中に行った試験で収集したデータの確認や解析や、二日目の準備をした後は自由時間として過ごし、二日目は朝から出港して卒業研究等の実験を行っています。帰りがけには海技士を志望する学生が操船練習を行うこともあります。

南星丸は食事がおいしいと定評があり (かごしま丸も負けないくらいおいしいです)、これを楽しみにしている学生もいるようです。また、天気がよい日には、普段見られない南方向から桜島を眺めたり、湾内を行きかう船を見るのも楽しみです。




須本祐史 須本祐史
鹿児島大学水産学部
水中ロボット、水産工学

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