(株)大島造船所設計部電装設計課 林田和也
クラスメートと一緒に(右から四人目が筆者)
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当社では、社員の英語力向上を目指して、社内英会話教室、セブ留学、英国留学の三本柱を軸とした英語教育を実施しており、今回、私は4月16日から9月23日までの約半年間、英国ケンブリッジに留学しました。
私が通った語学学校は学園都市として有名なケンブリッジにあり、一流の設備と内容が整っており、世界各国から年代や学生・社会人を問わず様々な人たちが英語を学びにやってきます。
授業形式は、テキストを使った文法のレッスンのほか、用意されたテーマについてどう思うか、何故そう思うのか、といった議論を行うレッスンもあり、授業を通して意思疎通の重要さを学びました。
留学期間中で最も大きな出来事は、英国のEU離脱でした。事前の世論調査では残留派がわずかにリードしていましたが、6月23日の国民投票の結果、EU離脱が決定しました。投票の前にはクラスを半分に分け、このEU離脱をテーマに何度もディベートをしましたが、私はEUについての知識も乏しく大変苦慮したと同時に、英国がこの問題でいかに大きく揺れていたのかを感じることができました。
日本人が英語を苦手とする原因の一つに、人前で英語を話す際、間違えることに臆病すぎることが挙げられます。クラスメイト達は文法を多少間違えても全く気にしませんし、英語を話しても、誰も冷やかしたりしません。英語を間違えるということは、そこが自分の英語力の限界点であると考えることができるので、積極的に話し日常会話の中でたくさん間違えて、その限界点を上げていくことが上達への近道だと思いました。
ホストファミリーと一緒に(右から二人目が筆者)
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私がお世話になったホストファザーは23年間大阪で暮らした経験があり、日本について理解もあるとても親しみの持てる方で、最大9人ものハウスメイトを受け入れています。夕食の時間には皆同じテーブルを囲み、お互いの国の文化や学校について遅くまで語り合いました。
学校では、英語の勉強はもちろんですが、授業が終わると世界各国の友人と一緒に夕食へ繰り出すこともありました。そこでは英語を学ぶ者同士、気負わず英語が喋れたおかげで、日常会話も上達したと思います。
約半年間の語学留学では英語を勉強するだけでなく、クラスメイト達との交流を通じて海外の文化・風習や考え方にふれる事により、日本という国がいかに便利で住みやすいか、また自分がその生活に慣れすぎていたかと、日本そして自分を見つめ直す素晴らしい機会となりました。
これからも英語学習を継続するとともに、英国で得た素晴らしい出会いと貴重な経験を、今後の業務に活かせるよう精進していきたいと思います。
林田和也 (株)大島造船所設計部電装設計課 電気電子工学 |