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研究活動

海洋の大規模利用に対する包括的環境影響評価普及推進研究委員会

分野:海洋工学・海洋環境 (Ocean Engineering and Environment)
  1. 何をどこまで明らかにしようとするのか(目的と到達目標)

    海洋深層水利用、CO2海洋隔離、海洋エネルギーなどの海洋大規模利用の仮想事業を想定し、グローバルな環境影響評価手法であるエコロジカル・フットプリントと環境リスクの考え方を統合した評価指標“Triple I”を用いて評価するとともに、それに対する専門家へのアンケートやWeb上での討論を行う「コミュニケーション実験」を行い、評価手法そのものの改良、普及を図っていくことを目的とする。
  2. 研究の特色、独創的な点及び意義

    本研究では、海洋の大規模利用による地球規模での環境へのインパクトを、陸域、大気、海洋の区別のない包括的で公平な統合指標を用いて評価する手法を開発し、政策決定(意思決定)のツールとして利用することを目標としている。従来の海洋開発に関する意思決定には、主として経済性評価が用いられており、環境面での持続可能性に関する評価指標が用いられた例はない。しかし地球温暖化、水危機、食糧危機、エネルギー危機が具現化してきている現在、環境面での持続可能性評価手法の開発と導入は急務であり、それを先駆的に進めている点で、本研究は独創的であるといえる。
  3. 国内外の関連する研究の中での当該研究の位置づけ

    環境と経済の統合評価指標に関しては、Genuine Progress Indicator(GPI)やLife-cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling(LIME)などが提案されているが、これらの指標では地球環境への影響や社会リスクなどを最終的に貨幣価値に換算するのに対し、Triple Iは、環境面での持続可能性と経済面での持続可能性を個々に評価し、それらを対象地域のEFとGDPの比を用いて統合するという手順をふむため、それぞれの意味づけがわかりやすいという特徴がある。

基本情報

委員会長(所属) 大塚耕司(大阪府立大学)
委員会委員数 14名
キーワード 地球環境、包括的環境影響評価、持続可能性、社会受容性、海洋大規模利用
活動期間 H21.4〜H24.3

委員会ホームページ

海洋の大規模利用に対する包括的影響評価普及推進研究委員会の詳細は以下のURLを参照ください。

http://impact-triple-i.com/

参加方法

研究委員会への参加をご希望される方は、下記連絡先よりご連絡ください。

お問い合わせ先 [e-mail]:

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