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研究活動

船舶3D製品情報の共有と高度利用のための
標準フォーマットの策定研究委員会

分野:情報技術
  1. 何をどこまで明らかにしようとするのか(目的と到達目標)

    【目的】
    舶用機器メーカー、造船所、船級協会、船主、研究機関を含む海事産業全体で船舶の建造から運行に渡るライフサイクルの中で生み出される様々な情報について、3次元情報を核に交換し、各プレーヤーが迅速かつ有効に活用できるようにするための海事産業内情報交換標準を策定する。
    【到達目標】
    1. 情報交換のための標準中間フォーマットの策定
    2. そのフォーマットを読み込み利用できるViewerのプロトタイプ開発
    3. 情報セキュリティ手法の確立
  2. 研究の特色、独創的な点及び意義

    造船設計において3D-CADが使用されるようになって久しいが、造船所内部でも3次元情報の生産への活用、設計上流での3次元化がなかなか思うように進まない問題を抱えている。一方で船主、船級協会においても、各造船所のCAD、セキュリティポリシーなどが異なるため3次元情報の活用が難しい状況にある。

    そこで、情報交換のための中間フォーマットとセキュリティ手法についての業界標準を策定することにより、各プレーヤーが無駄な投資をせず安心して3次元情報を含む様々な船舶のライフサイクルに渡る情報を活用できる環境を整える。これにより造船設計、製造、運行メンテナンス管理の高度化、効率化を加速すると同時に、製造、運行状況のフィードバックに基づく設計や新しいサービスの登場など業界全体としての幅広い分野での革新が期待できる。

    他業種においても電子情報技術産業協会、日本自動車工業会などで3D情報に関する標準の策定は進められているが、製品のユーザーや認証機関まで含めたライフサイクル全体を見渡した取り組みではなく、海事産業全体で取り組めば、他産業に先駆けた取り組みとなる。また、造船3D-CADの世界は欧米のCADベンダーが世界を席巻している状況ではあるが、Viewerなどの活用の分野で日本が標準を打ち出し、世界の海事産業をリードすることができれば、日本の海事産業の活性化にも繋がるものとなる。
  3. 国内外の関連する研究の中での当該研究の位置づけ

    P-26研究委員会:「次世代造船システムの構想設計に関する研究」
    ClassNK:Primeship CAD interface Project
    日本造船工業会:船体構造情報の提供方法に関する共同研究
    船舶技術協会:モニタリング、見える化技術

    など、情報技術に関する研究は様々な団体で行われているが、これらの活動成果を結びつけ、より発展させることで日本の海事産業全体の競争力を高めるための基盤技術研究として位置づけられる。

基本情報

委員会長(所属) 濱田邦裕
(広島大学大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻)
委員会委員数 27名
キーワード 3次元情報、Viewer、情報セキュリティ、標準フォーマット、ライフサイクル管理、海事産業、IT化
活動期間 H25.1〜H26.12

参加方法

研究委員会への参加をご希望される方は、下記連絡先よりご連絡ください。

お問い合わせ先 [e-mail]: hamada@naoe.hiroshima-u.ac.jp

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