トップページ > シリーズ・読みもの > シリーズ 海学実践 > No.007 - 学会誌 KANRIN (咸臨) 第27号(2009年11月) より

シリーズ No.007 親子3S探検キャンプ in 周防大島 3S=船/海(SHIP&SEA)・サバイバル(SURVIVAL)・名所/温泉(SIGHT&SPA)


1. 3Sキャンプ


練習船“大島丸”

今年で2年目を迎える3Sキャンプ(以前は5年前から1泊2日でサバイバルキャンプとして実施)の夏がやってきました。今年の参加者は近隣の親子、兄弟の7組15名。2泊3日(7/18〜7/20)の瀬戸内海満喫サバイバルキャンプです。毎年、移動の足代わりに、荷物の搬送に、教室に、食堂に、ベースキャンプに7変化して用いられるのが本校練習船大島丸(写真、220GT、42m、12kt)です。主催は中国ブロック海洋センター協議会、共催は(財)B&G財団、大島商船高等専門学校、海上保安庁柳井海上保安署、山口県地域海洋センター連絡協議会、周防大島町教育委員会、主管は周防大島町B&G海洋センターで催されています。

3Sとは、それぞれ船・海(SHIP&SEA) 、サバイル研修・体験(SURVIVAL)と名所観光・温泉(SIGHT&SPA)の頭文字をとったもので、そのタイトルのとおり思い出深い、飽きさせない、ためになるイベントとして地域で評判になり定着しています。

本寄稿では、そのイベントの内容を紹介し、参加親子のコメントなどを紹介します。

2. 初日は奇岩めぐりとハンググライダー見学

3Sキャンプの日程、主な内容を表にまとめてみます。

  時間 項目 内容
 1 

10:00 大島丸桟橋集合  
10:30 開講式  
11:00 安下庄向出港 オリエンテーション
ベットメーキング
船内見学
12:30 安下庄上陸 巡視艇乗船
13:30 奇岩巡り
崇山ハングライダー見学
マイクロバスとウオーキング
16:00 温泉入浴 竜崎温泉で疲れ癒す
17:30 大島丸夕食 機動艇3往復
20:00 防災研修 藤井船長
20:30 交歓会 自己紹介ゲーム
21:30 就寝  
 2 

06:30 起床・体操・清掃  
07:30 朝食 船内食と非常食(パン缶詰)
09:30 和佐湾上陸 キャップ設営
11:00 海岸清掃 火起こし体験
12:00 昼食 非常食(五目飯)
13:00 ロープワーク 船長・1航
14:00 魚釣・磯巡り  
16:00 夕食準備 ボンポラ飯・釣った魚
17:30 夕食・片付け  
20:00 サンシャインホテル花火見学 星空観察
21:30 就寝  
23:30 緊急防災避難訓練 地震想定,暗闇で安否確認
24:00 就寝  
 3 

06:30 起床・体操  
07:00 朝食 非常食(牛乳パック、ホットドック)
08:20 着衣水泳・ライフセービング バナナボート、カヌー
12:30 昼食,出港 非常食(レトルトカレー)
13:00 献花 戦艦陸奥講和
13:30 感想文作成  
14:30 帰港・閉講式 記念撮影


3Sキャンプでのスナップ


3. キャンプ参加者の感想と課題

まず、キャンプ満足度に関しては図1のとおりでした。次回、「親子体験キャンプ参加希望するか」、への回答は図2のとおりです。たくさんのスタッフと機材、機動力を使って、イベントも隙間なく企画されているのでしょう。満足し、参加したいが大方の感想です。続いて、保護者、子供のそれぞれの感想です。


図1 キャンプ満足度

【親の感想】

  • 自然の素晴らしさを再確認できたとともに、自然 を甘く見てはいけないと思った。
  • 3日間のキャンプを通して、日常生活が普通どおりであることに感謝しなければならないと実感した。
  • 日程以外のスケジュールで、天候に合わせて変化のあるプログラムが魅力的だった。
  • 天候によるプログラムの急な変更は仕方なかったと思うが、指示をもう少し早く、明確に出して欲しかった。
  • 何でも進んで物事に参加しようとする子どもの姿をしっかり見ることができた。
  • スタッフやクルーの方々が臨機応変に対応してくれ、時間を有効に使うことができた。
  • 毎年(毎回)、前回とは違うプログラムがあればよいと思った。


図2 次回、参加したいか?

【子どもの感想】

  • 船上の夜が想像以上に暗くて怖かった。
  • 船長さんから聞いた「3と5の法則」がとても勉強になった。
  • 学校以外の友達ができて嬉しかった。
  • ロープワークでいい成績が出せなくて(出せて)、悔しかった(嬉しかった)。
  • もう少し睡眠時間を多くとって欲しかった。

催した側からの感想も触れておきましょう。

「日頃体験できない様々な貴重な体験を通じ、親子のふれあいを深めていただいた。慌ただしい日程でたいへん辛い3日間ではあったが全ての親子とも満足していただいた。ただし、2日目の東南海・南海地震を想定した緊急防災非難訓練は真夜中に抜き打ちで行ったため、不評であった。」

ともあれ、啓発的な取り組みは、単年の評価ではなく、継続こそが大切なのであります。



岩崎寛希
大島商船高等専門学校
(KANRIN(咸臨)第27号(2009年11月)発行当時)

▲このページの最上部へ

シリーズインデックスへ

学会事務局

〒105-0012

MAP

東京都港区芝大門2-12-9
浜松町矢崎ホワイトビル 3階
TEL:03-3438-2014/2015
FAX:03-3438-2016