出口 哲郎さん
サノヤス・ヒシノ明昌水島製造所のかっこいいオヤジ、工作部船装課係長の「出口 哲郎さん」を紹介します。
出口さんは昭和47年にサノヤス大阪製造所に入社し、翌年の昭和48年に当時新しく建設されたばかりの現在の職場の水島製造所に配属されました。
入社当時は現場で溶接工をしており、その後配管関係の仕事をされ、設計に配属、平成2年に現場の修繕課で修繕船の仕事をした後、現在の船装課に配属されました。
私(重住)が平成14年に入社してから、しばらくの間、出口さんには私のビッグボーイ(新人の教育係)をして頂き、私に新造船の船装係の仕事のイロハを親切丁寧に教えてくれました。
また当時から出口さんは顔が広く、一緒に現場を回っている時に多くの人から声をかけられ私のビッグボーイは凄い人なんだと感じた事を覚えています。
この記事の依頼がきた際にもサノヤスなら出口さんでしょう!とすぐに名前が挙がってくるほどの有名人です。
私(片山)は平成17年に入社し地上艤装ステージの担当をしていましたが、最近は艤装船の担当になり、今は出口さんのOJTの指導のもとで船を見ています。
一緒に仕事をしている時に感じた、出口さんの凄い所をいくつか挙げてみたいと思います。
まず、人柄の良さは言うまでもないのですが、それが最大限に活かされている交渉術が凄いんです!
交渉相手は他ショップの職人さんや係員と様々です。例えば、作業工程の調整をする時などでも、現場でスタッフや職人を捕まえては「どんなんな?」と世間話から始まり、仕事の話に入ったかと思えば冗談を交えながら「いいじゃん♪よろしく♪」とか言いながら、気づけばアッという間に工程が整ってしまいます。
検査立会いで船主監督や船級検査官を相手にした時でも、スムーズに検査を行えるように進め方を上手に提案して、相手を納得させた上で検査を受けるといった事も簡単にやっている姿を見ると“さすが!”と思います。
また人柄が良いせいか、担当業務を問わず様々な人が頻繁に相談に訪ねて来ます。出口さんときたら「あん?めんどくせーなー。おい、あっちいかんか」と決まって面倒くさそうに喫煙場所に相談者を連れて行き、タバコを吸いながら親身になって相談にのってくれます。そしてすぐに関係する設計の担当者を呼び寄せて問題解決に協力してくれるのです。そうやって呼び出しにすぐに対応してくれるのも、出口さんだからこそなんだろうなぁ…と、いつも感心させられています。
ほんの一部ですが、私が出口さんと一緒に仕事をしている上で感じた“かっこいいオヤジ”を紹介しました。プライベートでも、噂に違わぬオシドリ夫婦だそうで…そういった仕事以外でも“かっこいいオヤジ”な出口さんに感服しています。
若手教育の講師をしている出口さんの様子
出口さんは多くの人を惹きつける魅力があります。周りを納得させる交渉術と豊富な経験から出てくるアイディアは、かっこいいオヤジとしてサノヤスで輝き続けています。
重住 光啓(しげずみみつひろ)
(株)サノヤス・ヒシノ明昌
水島製造所 工作部 船装課
船装係 係員
新造船 船体部艤装工事 工事管理
片山 洋吾(かたやましょうご)
水島製造所 工作部 船装課
船装係 係員
新造船 地上艤装 艤装船工事 工事管理
(KANRIN (咸臨) 第32号 (2010年9月) 発行当時)