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「競争力強化のための造船技術開発に関するフォーラム」講演概要

2006 年 12 月 13 日に開催された「競争力強化のための造船技術開発に関するフォーラム」(西部造船会技術研究会および日本船舶海洋工学会西部支部主催) における各講演の概要ならびに講演時に使用されたスライドを公開致します。

フォーラムの開催趣旨

技術開発課題検討委員会の報告について (広島大学 小瀬邦治)

日本の造船業の競争力強化の為に必要とされる技術開発課題を抽出し,開発方針を含めた開発提案を取り纏める目的で発足した技術開発課題検討委員会のメンバー紹介と各種検討経過についての概要を紹介した。

第 1 部 研究開発課題の提案

物流の立場から船舶の機能革新を促す技術開発 (九州大学 篠田岳思)

物流の立場での船舶の機能革新を促す技術テーマとして,IC タグ利用を取り上げ,QFD (品質機能展開) を用いた物流バリュー・チェーン分析から物流サービスの品質評価を実施した。その結果,IC タグは物流機能の一部を担える可能性があることが分かった。

運航管理サブ WG の活動報告と提言 (九州大学 吉川孝男)

船舶のライフサイクルコストを最適化するために船舶の価値を評価する仕組やシステムの構築の必要性を提唱し,その体制が整うことにより船舶の価値向上,即ち,経済性,安全性,信頼性,快適性,環境保全性の向上を狙った,より先進的な造船技術の進展が起きる可能性を示唆した。

発展し,利用が期待される IT の船舶への応用
      (広島大学 新宅英司,三菱重工業 尊田雅弘)

造船・海運における IT 導入の進捗に比べ製品である船舶への IT 導入が遅れている現状を指摘したうえで,今後の船舶へのIT導入として期待されるモジュール化,分散型電力系統,船内 LAN のメリットを提言した。さらに,造船所の設計 / 生産プロセスへの IT 活用状況について,日本での造船システムの歴史と現状レベルの紹介,さらに今後は造船の生産性向上を目指した設計・工作プロセス変革に発展させていく必要性を示した。

船舶におけるプリウス的な環境技術 (広島大学 安川宏紀)

環境問題に対応できる船として,電気推進船およびハイブリッド型船舶の特徴を紹介するとともに,これから解決すべき課題を示した。

研究が提供するシーズの活用による技術開発 (広島大学 藤久保昌彦)

流体解析技術,構造解析技術,および情報・システム技術を活用した設計建造技術のそれぞれのシーズの現状と活用方法および今後の開発課題について,柏木 (九大),藤久保 (広大) および濱田 (広大) の各氏が見解を報告した。

  • 流体分野における解析技術の現状 (九州大学 柏木 正)

    流体分野において,グローバルな問題の解析,ローカルな問題の解析に対するそれぞれの最新解析技術の紹介とともに,ローカルな問題の解析について,CFD 手法による計算では船首部海水打ち込み現象が実験結果と近いレベルまで達していることを示した。

  • 構造分野における解析技術の現状 (広島大学 藤久保昌彦)

    構造最適化,大規模構造の終局強度解析,疲労亀裂発生・伝播シミュレーション,構造・流体連成解析,溶接・加工シミュレーションの技術の現状と開発課題を述べた。さらに,解析シーズの実用化のためにはシステムの統合化・パッケージングが不可欠であり,わが国のソフト開発はそこが弱点であることに言及した。

  • 情報・システム技術を利用した設計・建造支援技術 (広島大学 濱田邦裕)

    近年の造船情報システム関係分野における最大の研究開発である造船CIMの研究開発の成果と,その実用化・運用について省みることにより,造船情報システム分野における日本の研究開発体制の課題について考察した。

第 2 部 技術開発の環境と再活性化

技術開発の環境と再活性化の方向に関する報告 (広島大学 小瀬邦治)

現在の我が国の造船業の現状を分析し,技術戦略の明確化の必要性を指摘するとともに,人材の獲得から専門知識の整理と継承,研究開発まで含めた幅広く系統的な施策が必要性であることを示した。

研究ストラテジー研究委員会活動状況報告 (広島大学 藤久保昌彦)

研究ストラテジー研究委員会の目的と活動状況を報告した。船舶海洋工学分野の研究活性化のために,戦略的技術開発課題 (新製品開発,国際基準対応) とその研究体制,さら人材開発策を検討することが目的である。なお,報告内容は検討途上のものであり,今後 1 年間の検討を経て答申を出す。

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