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日本船舶海洋工学会誌 KANRIN(咸臨)

特集「海洋調査と調査船」にあたって

日本船舶海洋工学会 学会誌編集委員会

近年では海洋空間の重要性の高まりから、詳細な海洋調査の必要性が増している。海洋に関わる観測は人工衛星や航空機を使ったものや、小型計測機器を使う方法が普及してきているものの、古くから用いられている調査船を用いた観測・計測がなくなるわけではなく、むしろその重要性が増してきている。本学会員においては観測船の設計・建造に関わる機会はあるものの、その狙いや成果について詳しく知ることは少ない。本特集では、様々な分野で活躍している海洋観測船による観測事例とその成果について紹介する。

まず、古くから海洋調査船が活躍している水路測量の歴史と、近年の測量船の成果について、(一財)日本水路協会の加藤茂様に概説をいただいた。

次に、水産分野における調査船の歴史と活躍について、(国研)水産研究・教育機構水産資源研究所の市川忠史様に解説していただいた。

また、熱帯域における大気海洋観測研究に対する海洋観測性の重要性について、(国研)海洋研究開発機構の植木巌様、勝俣昌己様に詳しく解説をいただいた。

さらに、観測船を用いて展開する深海生物の多様性に関する調査方法について(国研)海洋研究開発機構の土田真二様に、海底火山研究に対する観測船の役割と研究成果について、神戸大学海洋底探査センターの島伸和先生に、詳しく説明していただいた。

我々人類が容易に近づけないものの、近年その重要性が増してきている極地の観測に関しても、観測船は活躍しており、北極調査の歴史とこれからについて、(国研)海洋研究開発機構の菊池隆様に、南極観測の変遷と近年の話題について、国立極地研究所の橋田元先生に解説していただいた。

本特集によって読者の方々が、様々な海洋観測・調査に興味を示し、船舶海洋分野からの新たな提案などにつながれば幸いである。

海洋調査船の機能と事例(MEDCLIC)
(https://www.medclic.es/en/instrumentos/buque-oceanografico/)

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