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日本船舶海洋工学会誌 KANRIN(咸臨)

特集「人工知能技術の船舶海洋分野での活用」にあたって

日本船舶海洋工学会 学会誌編集委員会

2018 年の春季講演会では、「AI技術の海事産業への応用」が企画され、船舶運航におけるAI技術の適用例が発表された。また、東部支部ワークショップでは、「ビッグデータ・IoTを活用したスマートシッピング」が開催され、人工知能技術の基盤となる運用データやその活用が議論された。

人工知能技術の船舶海洋分野での活用の機運の高まりを契機として、今回「人工知能技術の船舶海洋分野での活用」の特集を組むことになった。今回の特集では、人工知能の活用を推し進める推進施策、および、運航・運用から設計・開発において現在進められている人工知能活用事例を紹介する。

まず、東京大学の稗方准教授に、人工知能の技術分野の概要、および国土交通省の海事生産性革命事業をはじめとする船舶海洋分野の活用動向の概説をいただいた。

次に、国土交通省の浦野様に、自動運航船の実用化に向けての背景や国内外の取り組みについて紹介いただいた。自動運航船は、人工知能技術を含めた最先端の情報科学を活用した船舶の運航支援技術の高度化により、安全かつ効率的な運航を図るものであり、実現への期待が高まっている。

また、日本海事協会の松本様には、自動運航や自律運航の概念設計に関するガイドラインと題して、自動運航や自律運航の概念設計に関して、安全性の観点から考慮すべき要件を取り纏めて、平成30年5月に策定・公表された「自動運航、自律運航の概念設計に関するガイドライン(暫定版)」の概要及び背景となっている基本的な考え方について紹介いただいた。

そして、船舶分野での活用事例として、富士通研究所の阿南様より、人工知能技術を活用した実海域での船速や燃料流量推定について紹介いただいた。人工知能技術を活用した推定と、実海域での実証実験結果を元にした考察をいただいた。

また、海上技術安全研究所の小林様らより、沿岸カメラ画像からの船影の検出と船種の認識について、アルゴリズム紹介や実証実験を紹介いただいた。

海洋分野として、海洋研究開発機構の井上様より、海上掘削操業における異常検知に関して、実際に遭遇した事故例を対象に、それを検知できるかの試みについて、複数のアルゴリズムの紹介を兼ねて紹介いただいた。

最後に、横浜国立大学の満行准教授より、新スマートナビゲーションシステム研究会における標準データカタログ作成活動を紹介いただいた。ビッグデータは、人工知能技術の基盤となるものであり、その取得、管理、および共有は重要な位置づけであるため、この取り組みの進展が期待される。

人工知能技術の活用には、人工知能技術そのものの重要性は勿論、活用の背景となる施策や支えとなるビッグデータも重要となる。横断的な取り組みで、人工知能技術の船舶海洋分野での活用が推進されることを期待する。

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