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日本船舶海洋工学会誌 KANRIN(咸臨)

特集「洋上風力発電設備の設置工事と支援船」にあたって

日本船舶海洋工学会 学会誌編集委員会

2019年4月に「海洋再生可能エネルギー発電設備に係る海域の利用の促進に関する法律」が施行され,洋上風力発電導入の機運がこれまでになく高まっている。経済誌や新聞紙上において,日本国内の洋上風力発電の事業化計画や,総合建設業での建設支援船建造等,関連した情報が報道される機会が増えており,環境対策としての再生可能エネルギー導入促進だけでなく,新たな産業の創出への期待も高い。

KANRIN 第81号(2018年)フォーカス「福島プロジェクトと浮体式洋上風力発電システム」において紹介したように,洋上風力発電の事業化に向けての技術開発,実証研究が積極的に進められているが,本格的な事業化はこれからというのが現状である。

洋上風力発電を事業化するにあたっては,風車や支持構造物,関連設備に関する技術とともに,発電システムを設置して維持管理する技術も重要である。後者に関しては,発電設備の設置費用および維持管理費用を削減するための工法や,これらの作業を支援する各種船舶・設備が重要となる。そこで本特集では,洋上風力発電事業化の鍵となる発電設備の設置工事とその支援船について紹介する。最初に,長崎大学海洋未来イノベーション機構の織田 洋一氏に,洋上風力発電の現況について解説していただいた。特に洋上風力発電の事業化で先行している欧州における洋上風力発電産業の概要,洋上風力発電設備の建設関連技術の状況について紹介していただくと共に,日本国内での洋上風力発電の本格導入に向けての課題について解説していただいた。

次に,日本国内における洋上風力発電設備の建設事例と建設作業,建設支援船について解説していただいた。深田サルベージ建設(株)の池信 勝之氏には,洋上風力発電建設に使用される支援船について解説していただくと共に,着床式洋上風力発電設備の施工事例とオペレーションについて紹介していただいた。さらに,(株)吉田組の枝光 桂資氏,大野訓氏には,浮体式洋上風力発電システムの施工事例と施工法,発電設備建設用の船舶,作業構台について紹介していただいた。

さらに,洋上風力発電設備建設に使用される最新鋭の支援船について紹介していただいた。五洋建設(株)の室田 恭宏氏には, SEP 型多目的起重機船と同船を使用した洋上風力発電設備の施工法について紹介していただいた。国際ケーブル・シップ(株)の藤井 幸弘氏には新造海底ケーブル敷設船について紹介していただいた。

また,洋上風力発電建設にあたっては,その施工の安全管理が重要となる。最後に,海洋再生可能エネルギー発電設備施工を審査対象とするMarineWarranty Surveyの概要,日本国内の洋上風力発電実証研究事業への適用例について,日本海事協会河口 創生氏に紹介していただいた。

洋上風力発電の導入促進に向けて,発電施設の建設コストの削減,維持管理に重要な役割を担う設置工法と支援船ついて,本特集が読者の皆様のご理解を深める一助になれば幸いである。また,2019年が日本国内において洋上風力発電の事業化に向けて本格的に動き出した年として記憶されることを願っている。

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