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研究委員会

LNG燃料船の艤装設計に関する課題と調査

分野:設計・艤装

1.何をどこまで明らかにしようとするのか(目的と到達目標)

 環境問題が年々重要視される今日IMOでは船舶が排出する硫黄酸化物を減らす為、高硫黄C重油に含まれる硫黄分濃度の上限を2020年までに0.5%。又温暖化対策として、CO2等の温室効果ガスの排出量を2008年比で50%削減することが採択された。

 上記対策として、環境負荷の低いLNGを船舶燃料として使用することは有効である。LNG燃料船については現在までに、北欧の小型船で多く実績があるが、日本国内に目を向ければ、実績はまだわずかである。

 技術的な側面でいえば、機関については、各メーカーが重油とLNGの2種の燃料(Dual Fuel)に対応した機関の開発が進んでいる一方、LNGは常圧ではきわめて低温の物質であり、LNG燃料タンクの配置や設計、LNGの燃料タンクへの配管設計等の具体的な設計手順を持ち合わせている造船所は殆ど無い。

 今回の活動では、種々調査を行い、LNG燃料船を設計する為の前段階として、技術的な注意点や問題点を明らかにするものである。

2.研究の特色、独創的な点及び意義

 今回の研究は各造船所が各自でもっていた設計の最大公約数をまとめた指針をつくるのではなく、どの造船所も殆ど経験のないLNG燃料船の艤装について、各社でほぼゼロから調査、検討するものであり意味がある。

基本情報

委員会長(所属)
丸田 康貴(大島造船所)
委員会委員数
6名
キーワード
LNG燃料、低温
活動期間
R1.4~R3.3

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