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研究委員会

システムオブシステムズ技術の船舶海洋工学分野への活用検討委員会

分野:情報技術

1.何をどこまで明らかにしようとするのか(目的と到達目標)

日本船舶海洋工学会が対象としている産業は、造船や海運、水産業のようにすでに成熟した産業を中心に、エネルギーや資源など新しい海洋産業へと広がりつつある。これらの産業は、技術面だけでなく利害関係や社会的要素も複雑である。このことから、海洋を取り巻く産業は、過去の経験の蓄積による対処の困難な規模かつ複雑なシステムオブシステムズとしての特徴を備えつつある。一方で、日本船舶海洋工学会の研究は、確立された構造・流体等の技術分野に分けて実施されており、横断的な研究を推進する場が不足している。

以上の背景から、分野横断的なシステムオブシステムズを扱うための技術について理解を深め、その活用方法を検討することは、海洋に関する様々な産業への貢献が期待できる。

本提案では以下の項目に取り組む。

  1. 技術や制度の組み合わせによりビジネスモデルの上流を検討するシステムアーキテクチャ技術に関する調査と適用検討
  2. システムへの要求を異分野の技術の組み合わせにより達成するシステムズエンジニアリング技術のうち、特にモデルベースシステムズエンジニアリングに関する研究
  3. システムオブシステムズに関する技術のうち、研究分野を横断して利用できる技術に関する研究
  4. 以上を通じた研究者と実務者によるコミュニティの立ち上げ,他の研究分野や他学会との連携検討

これらの項目を通じて、本会の研究分野へのシステムオブシステムズに関する技術の適用方法を示し、有効性を検討する。

2.研究の特色、独創的な点及び意義

船舶からの温室効果ガス排出規制や自律運航船の開発などの動向から、製品としての船舶から運航を含んだ大きな単位をシステムとして考える必要が高まっている。その安全性の確保や効率的な運用の実現にあたり、他分野で活用されているシステムオブシステムズに関する技術の取り込みを支援することは学会の責務である。

3.国内外の関連する研究の中での当該研究の位置づけ

システムオブシステムズに関する技術は特に米国の航空宇宙産業において研究開発が進められており、日本では大規模な情報システム開発プロジェクトなどへの適用が検討されている。また、東京大学はMITと共同でシステムオブシステムズに関する社会人教育プログラムを設置し、海事産業からの社会人受講生を通じてシステムオブシステムズの技術を産業側にフィードバックしつつある。本提案は、海外や他業種の先端的なシステムオブシステムズの技術を調査し、国内海事産業への適用を検討すすることを通じて、学術および産業の競争力を高めようとするものである。

注) システムオブシステムズ(SoS:System of Systems)は複数のシステムから構成され機能するシステムである。構成要素である各システムは独立した異なるシステムであり、個別に管理・運用される。そのため、各構成システムをシステムオブシステムズとして開発・運用することは困難であると言われている。(独立行政法人情報処理推進機構 技術本部ソフトウェア高信頼化センター 先進的な設計・検証技術の適用事例報告書2015年度版より)

基本情報

委員会長(所属)
篠田 岳思(九州大学)
委員会委員数
10名
キーワード
システムズエンジニアリング、要求工学、システム思考、システム工学、モデリング技術
活動期間
H30.8~R2.3

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