18908
海事プレス社のご厚意により、今年も受賞船を特集した海事プレス増刊号「シップ・オブ・ザ・イヤー2020」を、先着100名の方に進呈します。ご希望の方は1.郵便番号、2.住所、3.氏名、4.電話番号を記載し、学会事務局までemailでお申込みください。
バックナンバー(2012〜2019、除2016)についても残部限りで受付けます。
公益社団法人 日本船舶海洋工学会が授賞するシップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して与えられるもので、31回目となる今年は合計13隻が選考の対象となりました。
公益社団法人 日本船舶海洋工学会が授賞するシップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して与えられるもので、31回目となる今年は合計13隻が選考の対象となりました。
シップ・オブ・ザ・イヤー2020の応募作品発表会と選考委員会は、去る5月11日に、新型コロナウイルス感染症対策のためWeb会議形式で開催され、「シップ・オブ・ザ・イヤー2020」には、国内で初めて建造された大型LNG燃料自動車運搬船「SAKURA LEADER」が選ばれました。
各部門賞には、「SEA SPICA」(小型客船部門)、「かぐや」(小型貨物船部門)、「第一昭福丸」(漁船・調査船部門)、「かわさき」(作業船・特殊船部門)がそれぞれ選ばれました。
授賞式は、日本マリンエンジニアリング学会および日本航海学会の表彰と共に、海事三学会合同表彰式として7月9日に海運クラブにおいて執り行われます。
「シップ・オブ・ザ・イヤー2020」には、小型客船部門3隻、大型貨物船部門1隻、小型貨物船部門4隻、漁船・調査船部門2隻、作業船・特殊船部門3隻の、計13隻の応募があった。これを受けて3月29日に学会所属の技術専門家からなる予備審査委員会が開かれ、このうち10隻が本選考委員会に推薦された。
候補船の発表会・選考委員会は、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が4月から継続される中となったが、5月11日に、発表会はオンライン形式で、選考委員会はWeb会議併用方式で開催された。
各応募船の担当者によりオンライン形式ではあるが熱心なプレゼンテーションが行われ、選考委員からは活発な質疑が行われた。質疑応答は予定されていた時間を超えることも多く、全10隻の発表会は約4時間に及んだ。
その後、選考委員会が12名の委員全員が出席またはWeb参加して開催された。発表会でのプレゼン内容や質疑応答、予備審査委員会での審査結果(技術の独創性・革新性、技術・作品の完成度、社会への波及効果、話題性・アピール度)やコメントを参考として選考が進められた。まずフリーディスカッションの後、全選考委員から各自がシップ・オブ・ザ・イヤーに推薦する作品1~3点を推薦理由も説明の上、挙げてもらった。
候補に挙げられた4作品についてさらに活発な議論が行われ、最終的には投票を行ってシップ・オブ・ザ・イヤーを選定した。
投票の結果、国内造船所で建造された初の大型LNG燃料船で、GHG削減対策へのALL JAPANの取組みを示し、世界初のDigital Smart Shipでもある自動車運搬船「SAKURA LEADER」が、委員12名中圧倒的多数の10票を得て、見事シップ・オブ・ザ・イヤー2020の栄冠を手にした。
続いて、各部門賞の選考を実施し、小型客船部門賞に「SEA SPICA」、小型貨物船部門賞に「かぐや」、漁船・調査船部門賞に「第一昭福丸」、作業船・特殊船部門賞に「かわさき」が、それぞれ選考委員の過半数の票を得て選考された。
選考委員長 池田 良穂
国内造船所で建造された初の大型LNG燃料自動車運搬船で、1500m³のLNG燃料タンクを2基搭載している。LNG燃料化によりCO²排出量は2008年をベースに40%以上削減している。日本海事協会より先進的なデジタル技術を備えた船舶に付与される船級符号"Digital Smart Ship(DSS)"を世界で初めて取得しており、環境とデジタルで先進的に取り組んだ船舶である。荷役スロープは高効率での荷役作業を実現する革新的な配置としている。
瀬戸内海エリアの観光振興のため、瀬戸内海汽船グループ、JR西日本グループ、国土交通省中国運輸局の3者連携協定により、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の国内クルーズ船建造制度の第1号船として誕生。ゆったりとした船旅を楽しむことができるソファのような座席デザイン、開放的なデッキを持つ。行政・事業者が一体となった次世代型取り組みの象徴的な船。
内航LNG船の実績ある技術を踏襲しつつ、バンカリング船に求められる機能性を考慮して開発された国内初のLNGバンカリング船。環境負荷低減・排出ガス規制への有力な対応策の一つであるLNG燃料船の導入が世界的に拡大する中、Ship to ship方式による大型外航船への安全且つ迅速なLNG供給を可能とする本船の竣工は、船舶のLNG燃料化の促進、および本邦港湾の競争力強化に貢献する。
「人が集まる魅力ある漁船」がコンセプトの次世代型の遠洋まぐろ延縄漁船。洋上での長い生活を少しでも快適に過ごせるように、乗組員ファーストを意識した従来にない漁船。遠洋まぐろ延縄漁船では初の大型バルバスバウ、バトックフロー船型を採用。居住空間を出来るだけ陸上に近づける様々な工夫をし、これまでの船内空間を一新した。
放水射程距離120m、伸縮放水砲の高さ21mを誇り、コンピナート火災や緊急救助に対応する最新鋭の化学消防艇。本船により臨海地域全体の大規模災害への対応能力が大幅に向上した。柔軟な発想による新船型は優れた航行性能を発揮し、ウォータージェットとサイドスラスターを連動した自動位置保持装置は、全面放水時でも安定して船位を保持することができる。