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シップオブザイヤーsoy2023 ONE INNOVATION / ONE INFINITY

シップオブザイヤーsoy2023

soy2023受賞作品紹介

詳細はそれぞれの写真をクリックしてください。

ONE INNOVATION / ONE INFINITY
「ONE INNOVATION / ONE INFINITY」
えくすくぅる
「えくすくぅる」
あいしま
「あいしま」
國喜68
「國喜68」
大島丸
「大島丸」

公益社団法人 日本船舶海洋工学会が授賞するシップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船を選考して与えられるもので、34回目となる今年は合計5隻が選考の対象となりました。

シップ・オブ・ザ・イヤー2023の応募作品発表会と選考委員会は、去る5月14日に開催され、「シップ・オブ・ザ・イヤー2023」には、世界最大級の24,000超型コンテナ船6隻シリーズの1, 2番船である「ONE INNOVATION / ONE INFINITY」が選ばれました。また、産業活動で排出されるCO2を回収して転換利用や貯留を行うための液化CO2(LCO2)海上輸送実証試験船として竣工した「えくすくぅる」が技術特別賞を受賞しました。

各部門賞には、「あいしま」(小型客船部門)、「國喜68」(小型貨物船部門)、「大島丸」(漁船・調査船部門)がそれぞれ選ばれました。

授賞式は、日本マリンエンジニアリング学会および日本航海学会の表彰と共に、海事三学会合同表彰式として7月19日に海運クラブにおいて執り行われます。
シップ・オブ・ザ・イヤー選考委員は下記のとおりです。

選考経緯

選考委員会には11名の委員が出席した。欠席した平野委員からは、各応募船の評価を文書でいただき、選考時の投票に加えた。
まず、応募時に提出された各船の資料、プレゼンテーションの内容等について、臨席していた予備審査委員会の委員の意見も聞きながら意見交換が行われた。その後、各委員がシップ・オブ・ザ・イヤーに相応しいと思う船を1~2隻程度、その推薦理由も説明しながら挙げた。その結果「ONE INNOVATION/ONE INFINITY」が8票、「大島丸」が4票、「えくすくぅる」が3票、「國喜68」が2票を獲得した。
この結果、「ONE INNOVATION/ONE INFINITY」を全会一致でシップ・オブ・ザ・イヤー2023に選出することを決めた。超大型コンテナ船の建造では、先行されていた韓国、中国に対抗すべく日本の2大造船企業がタッグ(コンソーシアム)を組み、両社の技術力を結集させ、国内3ケ所の工場で、24,000個積みという世界最大級のコンテナ船を約半年という短期間に6隻建造したことが高く評価された。また同船型には、新しい造船技術が多く取り込まれており、なかでも風による抵抗増加を減らすと同時にコンテナ積み個数を増加させた新船首風防は新規性が高いと評価された。

船舶技術者からなる予備審査委員会から、小型貨物船部門に応募の「えくすくぅる」にシップ・オブ・ザ・イヤー技術大賞を与えることが報告された。同船は、液化CO2輸送における各種データが取得できる試験船という役割と、実用的なLPG輸送船を兼ねた船で、将来的な大型船によるCO2海上輸送の実現に向けた貴重な技術知見が得られるものと期待され、話題性・社会へのアピール度は高く、日本の造船業の新事業にもつながる可能性が高いと評価された。

次に各部門賞の選考に移った。
まず小型客船の部の「あいしま」については、在来型貨客船である被代替船に比べて大型化を図り、RORO型にして車を積載できるようになり、車で島に釣りに出かける新しい需要、商店のない島への移動販売車の定期的な輸送、バキュームカーなどの利用が進んだ。またすいかの一大産地である相島に相応しい外観デザインを、プロジェクションマッピングを用いて評価する手法で決定したこと、垂直船首、フィンスタビライザー等を採用して省エネ化、乗り心地の向上を図ったことが評価された。
次に小型貨物船の部の「國喜68」は、内航船の進化を目指す目的で設立された一般社団法人内航ミライ研究会を中心として、運航、離着桟、荷役、停泊時の全モードにおける省エネ化を統合的に行い、次世代型内航貨物船として完成させたことが高く評価された。
漁船・調査船の部の「大島丸」は、バッテリーハイブリッド電気推進システム、ゲートラダーを搭載するなどの、練習船としての革新性と、乗船する学生の勉学環境と同時に快適性の確保、さらに地域に船員教育の重要性を広く知ってもらうために、船飾照明等を行うなどして、積極的に情報発信する姿勢が高く評価された。

選考委員長 池田 良穂

選考委員会委員

池田 良穂 氏
(委員長)大阪府立大学名誉教授 大阪公立大学客員教授
川崎 和男 氏
大阪大学名誉教授 名古屋市立大学名誉教授
三栖 邦博 氏
建築家 元 日建設計会長
種村 国夫 氏
イラストレーター
鈴木 志津子氏
フリージャーナリスト
米家 卓也 氏
元 日本海事協会 副会長
関口 博之 氏
経済ジャーナリスト 元 NHK解説委員
平野 哲行 氏
平野デザイン設計 代表取締役社長 [御欠席]
対馬 和弘 氏
海事プレス社 海事プレス共同編集長
遠藤 聡 氏
日本海事新聞社 特別編集委員
中村 紳也 氏
一般社団法人 日本船長協会 会長
岩下 英嗣 氏
日本船舶海洋工学会 理事(広報担当)

受賞船の主要目

シップ・オブ・ザ・イヤー 2023「ONE INNOVATION / ONE INFINITY」

世界最大級の24,000超型コンテナ船6隻シリーズの1, 2番船であり、今治造船とジャパンマリンユナイテッドのコンソーシアムによって建造された。幅広い運航域を想定し、高い積載能力を確保する一方で、省燃費性能及び環境性能が求められる中、両社の技術を駆使し高いレベルでの環境性能、積載性能、燃費性能を実現した新設計船である。

シップ・オブ・ザ・イヤー 2023「ONE INNOVATION / ONE INFINITY」
船名
#1: ONE INNOVATION / #2: ONE INFINITY
船種
24,000 TEU コンテナ船
船主
正栄汽船株式会社
設計会社
日本シップヤード株式会社
建造会社
#1: ジャパン マリンユナイテッド株式会社
#2: 今治造船株式会社
竣工年月日
#1: 2023年6月2日
#2: 2023年7月12日
Lpp × B × D - d
(Loa)399.95m × 61.4m × 33.2m - 16.5mm
総トン数
-
速力
-
主機
MAN-B&W 9G95ME-C10.6
積載貨物
20ft コンテナ: 24,136TEU
特徴的な構造・艤装品
Bow wind cover、陸上電力供給システム(AMP)、コンテナ火災消火装置

技術特別賞「えくすくぅる」

カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として、CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)が注目されている。ここで、CCUSのバリューチェーンを実現するためには、回収したCO2を貯留地まで輸送する手段が必要であり、LCO2輸送船は、安全かつ低コストな輸送手段として、その技術確立が期待されている。本船は、LCO2海上輸送実証試験船として竣工した。

技術特別賞「えくすくぅる」
船名
えくすくぅる
船種
液化CO2(LCO2)/LPG兼用輸送船
船主
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、山友汽船株式会社
設計会社
一般財団法人 エンジニアリング協会(ENAA)、三菱造船株式会社
建造会社
三菱造船株式会社
竣工年月日
2023年11月27日
Lpp × B × D - d
66.5m × 12.5m × 5.5m - 4.6m
総トン数
996トン
速力
12ノット
主機
赤阪鐵工所 AX33B:1471kW×1基
積載貨物
液化CO2及びLPG(貨物タンク容積:約1450m3
特徴的な構造・艤装品
貨物タンク:2基、貨物ポンプ:2基、貨物ガス圧縮機:2基

小型客船部門賞「あいしま」

萩~相島航路に就航した小型フェリーで、このサイズのフェリーでは初となる垂直船首方式(三菱特許)の新船型を採用して推進性能の向上を図っている他、冗長性及び狭い港内での操船性に配慮して2機2軸2舵方式を採用すると共に、バウスラスタ及びフラップ舵を装備している。また利用者の高齢化に対応したバリアフリー設備及び横揺れを軽減するためのフィンスタビライザを装備している。

小型客船部門賞「あいしま」
船名
あいしま
船種
離島航路に就航する最新鋭の小型フェリー
船主 / 運行者
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
萩海運有限会社
設計会社
三菱造船株式会社
建造会社
三菱造船株式会社
竣工年月日
2023年7月31日
Lpp × B × D - d
35.70m × 8.30m × 3.10m - 2.05m
総トン数
197トン
速力
14.5ノット
主機
4サイクルディーゼル機関、ヤンマー 6EY17W
連続最大馬力:837 kW×2基
積載車両および旅客
2tトラック=1台、乗用車=1台(または、1tコンテナ=10個)、旅客=130名
特徴的な艤装品
フラップ舵×2基、バウスラスタ×1基、非格納式フィンスタビライザ×1式、 バリアフリー設備×1式、段差解消式風雨密扉×1式、旅客乗下船用タラップ×1式

小型貨物船部門賞「國喜68」

船舶は、運航時、離着桟時、荷役時・停泊時の各モードでCO2を排出する。本船は、それぞれのモードに省エネ技術を組み合わせた"連携型省エネ船"の普及を目的として、建造された内航貨物船である。さらに、船員不足などの課題に対応するため、様々な船員労働環境改善のための技術を搭載している。CFD技術の最大限の活用、主に停泊時に使用するための大容量バッテリの搭載などによって、環境にも船員にも優しい船を実現した。

小型貨物船部門賞「國喜68」
船名
國喜68
船種
一般貨物船
船主
独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構
國喜商船株式会社
設計会社
山中造船株式会社
株式会社藤設計
建造会社
山中造船株式会社
竣工年月日
2023年5月24日
Lpp × B × D - d
70.00m × 12.50m × 6.81m - 3.942m
総トン数
499トン
速力
12.63ノット(試運転最大)10.60(航海速力)ノット
主機
阪神内燃機工業(株)LA30G 1000ps(735kw)
積載貨物
石炭灰・石炭・一般雑貨
載貨重量1690DWT、ホールドキャパ2552m3
特徴的な構造・艤装品
電動ハッチカバー、揚錨機(電動)係船機(電動)
新型スラスタ、コンテナ型バッテリ
操船支援パネル、機器サポートシステム
高効率プロペラ、アルティメットラダー、舵FIN
省エネステータ

漁船・調査船部門賞「大島丸」

大島商船高専では、これまでにないバッテリーハイブリッド電気推進システムと、特殊舵ゲートラダーを搭載した革新性の高い練習船をデビューさせた。運航形態においては、安全性と効率を両立させることにより、今後の海運業界を担う若手船員の実践能力向上に貢献することが期待される。練習船としての伝統を残しつつ、動線を主軸に置き照明にも工夫を凝らした設計により、災害支援時に活躍できる船となっている。

漁船・調査船部門賞「大島丸」
船名
大島丸
船種
全通二層甲板船
船主
独立行政法人国立高等専門学校機構
設計会社
三菱造船株式会社 下関造船所
建造会社
三菱造船株式会社 下関造船所
竣工年月日
2023年3月14日
Lpp × B × D - d
49.90m × 10.60m × 5.80m - 3.40m
総トン数
373トン
速力
(試運転最大)13.44ノット (常用航海)12.50ノット
主機
推進電動機745/220kw × 885/590min - 12台
旅客
職員4名、部員5名、教員3名、学生48名
合計60名 臨時航行定員:150名
特徴的な艤装品
リチウムイオンバッテリーハイブリット電気推進システム、ゲートラダー

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